みなさん、おうちモンテしていますか?
モンテッソーリ講師のあでりーです。
おうちモンテとは、モンテッソーリ教育をご家庭で実践することです。今注目を浴びているモンテッソーリ教育ですが、名前を聞いたことがある人でも、
- モンテッソーリ教育って何?
- おうちモンテって何?
- 敏感期って何?
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
さらにモンテッソーリ教育には「教具」「正常化」「自己教育力」など、難しい言葉や専門的な言い回しも多いため、ご家庭で実践するにはハードルが高いと感じているかもしれません。
今回はモンテッソーリ教育やおうちモンテの基礎知識から具体的なやり方について、一問一答形式で解説します。
モンテッソーリ教育初心者の方はもちろん、より理解を深めたい方にもおすすめの内容になっています。みなさんのおうちモンテの手助けになると嬉しいです。
第二弾はこちら↓
一問一答でおうちモンテを学ぼう|よくある質問編
第三弾はこちら↓
一問一答でおうちモンテを学ぼう|実践知識編 ※準備中
モンテッソーリ教育とは?|基礎知識
おうちモンテの基本であるモンテッソーリ教育について、5W1Hを使った一問一答形式で解説します。
what|モンテッソーリ教育って何?
従来の公教育ではないオルタナティブ教育の1つで、子どもが主体の教育法です。
人間の発達には共通的な特徴があり、
- 子どもの発達の特徴を理解し、
- 子どもごとに発達に必要な環境をタイムリーに用意し、
- 子どもと環境を繋げば、
子どもは自らよりよく成長すると考えています。
子どもが主体の教育であるため、「子どもを観察する」ことをモンテッソーリ教育では何よりも大切にします
who|誰が作ったの?
イタリア初の女性医師であったマリア・モンテッソーリがつくりました。
マリア・モンテッソーリは、イタリアの名門であるローマ大学医学部を女性として初めて、しかも首席で卒業するほど優秀な医師でした。
マリア・モンテッソーリについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
when|いつできたの?
1907年1月6日、イタリアのローマに「子どもの家」を開設したことが始まりです。
100年以上前に作られた教育法ですが、未だに世界中で衰えることなく継続されています。
where|どこでできたの?
イタリア/ローマの、当時は貧民街であったサン・ロレンツォ地区の「子どもの家」が始まりです。「子どもの家」は世界中に大きな衝撃を与え、各国から見学者が殺到しました。
マリア・モンテッソーリは1915年のパナマ・太平洋万国博覧会(サン・フランシスコ)で講演を行った際、会場にガラス貼りのモンテッソーリ幼児教室を再現したこともあります。イタリアで始まったモンテッソーリ教育ですが、今では世界120以上の国に実践園ができるほどの広がりをみせています。
万博会場で子どもがお仕事したの!?
何も指示されずに、黙々と、自ら活動している子どもたちを見た来場者は大変驚いたそうです
how|どうやってできたの?
医者は、患者を観察し、科学的に病気を特定し、最適な治療を選択します。
医者であったマリア・モンテッソーリはそのプロセスを子どもの教育に当てはめました。大人の先入観や一方的な思い込みではなく、科学的に子どもを観察し、子どもの求めていること・課題を見極めたうえでの教育アプローチを作り出しました。
why|どうしてできたの?
マリア・モンテッソーリはある日、精神病の研究で訪れた保護施設で牢屋のようなところに閉じ込められている子どもたちに出会います。そして障がい児の治療の一環として、「感覚に訴えて、動きを伴った活動」ができるモノ(いわゆる、モンテッソーリ教具の原型となるモノ)を使い始めました。すると、それまで何もできないと言われていた子どもたちが読み書きできるようになり、さらには公立学校の試験を健常児よりもいい成績で通過してしまいました。
これ、健常児に同じことしたらどうなるんだろう?(やってみたい!)
この事実に、研究熱心なマリア・モンテッソーリは同じ教育アプローチを健常児に行えばもっと子どもの個性を開花させるだろうと仮定し、その実験の場として「子どもの家」を開校したのです。
最初の「子どもの家」は、科学的な実験の場だったんだね
マリア・モンテッソーリが書いた本の中に、「子どもの家での幼児教育に適用された科学的教育法」という本があります。モンテッソーリ教育は、子どもの発育発達をとことこん科学的に立証した教育法なのです。
子どもたちは大人によって心身ともに抑圧されている!
「子どもの家」での実験の結果、子どもたちは大人によって心身ともに抑圧されているという仮説を証明し、モンテッソーリ教育こそ子どもの発育発達にそった教育法であると立証しました。そしてマリア・モンテッソーリは医師から教育者へ転身し、このモンテッソーリ教育を普及するための活動を始めました。
ちなみに、今ではモンテッソーリ教育の代名詞である「敏感期」や「集中現象」といった概念は、この当時まだありません。すべてマリア・モンテッソーリが「子どもの家」や普及活動を続ける中で発見し、証明していったものになります。
モンテッソーリ教育は子どもを観察して、進化し続けてきたんだね
まとめ
いかがでしたでしょうか?
知っていること、知らなかったこと、色々ありましたか?
知れば知るほど奥が深いモンテッソーリ教育。みなさんも一緒に学んでおうちモンテに取り入れていきましょう。
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第三弾はこちら↓
一問一答でおうちモンテを学ぼう|実践知識編 ※準備中
参考文献:「子どもの発見(マリア・モンテッソーリ著)」
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